モレキュラーシーブは住宅・空調の分野では、複層ガラス、シーリング材等に使用されています。
複層ガラス
複層ガラスとは2枚のガラスの間に空気層を有する窓ガラスで、断熱・遮音を目的に使用されています。地球温暖化防止の省エネルギーの取り組みとしてビルや住宅に広く使用されるようになってきています。ガラス間の空間に水分があると、室内外の温度差が生じた場合に結露が発生し、良好な視界が得られなくなります。
そこで湿度が低い状態でも水分を吸着できるモレキュラーシーブが使用され、結露防止に役立っております。
シーリング材
シーリング材は建築物において、防水あるいは気密性を高めるために様々なところで活躍しています。これらシーリング材には、ポリオールとポリイソシアネートを混合して製造されるポリウレタン系の材も使用されています。
ポリウレタンは、原料に使用されるイソシアネート中に水が存在すると、反応し尿素結合を形成します。
その際、二酸化炭素が発生し、硬化後に気泡痕として残ります。そこで、モレキュラーシーブを添加することにより、水分を除去して気泡痕の低減に役立っています。
空調(調湿)
最近の家庭用エアコンには様々な機能が付加され、快適な居住空間を実現しています。家庭用エアコンにもモレキュラーシーブが使用されています。
【エアコン用脱臭フィルター】
【セラミック製脱臭ハニカム】
例えば、吸着剤を用いて調湿を行うタイプのエアコンの中に低温で再生可能な特殊なゼオライトが使用されています。加湿・除湿を行い、快適な空間を作り出すのに役立っています。通常のゼオライトよりも低温で水分を脱着するので、省エネルギーにも貢献しております。
脱臭用のゼオライトをフィルターに添加し、脱臭機能を付加し、快適な空間の演出に貢献しております。